スメタナさん
- 遠藤浩史
- 4月10日
- 読了時間: 1分
チェコの作曲家であり、英雄であり、最高紙幣にも印刷されたスメタナさん(チェコ語で「酸っぱいクリーム」の意)実はチェコ語が話せなかったことはご存じだろうか。
当時チェコはオーストリア帝国の占領下にあり、チェコ人にはドイツ語で話すことを強要されていた。またドイツ語が話せないと良い仕事に就くことも難しかった。
スメタナさんは「ブルタバ」(「モルダウ」ではない!)を含む交響詩『わが祖国』を作曲し、国民を鼓舞した話しは有名だが、彼自身は裕福な家庭で教養あるご両親に育てられ、家庭でもドイツ語で会話をしていた。
やがて占領下の弾圧の手もゆるみ始め、首都プラハで雪解けのように自由の春を迎えることとなった時、チェコ語で上演されるオペラを作りたいという運動が生まれ「国民劇場」が誕生。スメタナはチェコ語によるオペラを作曲するため、必死になってチェコ語を勉強したという。
同じチェコの作曲家のドヴォルザークはこの点、まったく逆なので面白い。
ドヴォ君については、また後日書くかも??。。
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